Chapter 3

ドキドキ同居生活、芽生える感情

ねっことの生活は、驚きと笑いの連続。猫の甘えん坊な姿と、人間のクールなギャップにコネクトは心を奪われていく。しかし、ねっこの秘密を守らねばならないという葛藤も。親友ジャベリンの詮索や、幼馴染のおれだ!!の接近に、コネクトの心は揺れる。秘密の恋は加速する。

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「はぁ〜〜〜…」

溜息しか出てこない。だって、私の部屋には今、あのイケメン猫、ねっこがいるんだもん! いや、厳密に言えば、ねっこは猫の姿でいる時も、人間の姿でいる時もあって、それがもう、私の心をかき乱すのよ! 昨日の夜なんて、猫の姿で私の顔をペロペロ舐めてきて、「もう、くすぐったいよ〜!」なんて笑っていたら、急に人間の姿になって、「顔に何か付いてる」なんて言って、私の頬にそっと触れてきたんだから! 心臓が飛び出るかと思ったわ!

「コネクト、朝ごはんまだ?」

ん? 今のはねっこの声? 猫の姿で、私の部屋で、朝ごはんを催促? しかも、なんかちょっと拗ねたような声じゃない? もう、可愛すぎるんですけど!

「はーい、今行くよー!」

私は慌ててキッチンへ向かう。ねっこは、私の部屋から出てくるときも、猫の姿のまま。その小さな体で、私の後をちょこちょこついてくる姿は、もう、反則級のかわいさだ。

「はい、お魚だよー。今日は鮭だよー」

ねっこは、私の手から直接、お魚を美味しそうに食べる。その姿を見ているだけで、もう幸せいっぱい。でも、この幸せがいつまで続くんだろう? ねっこの秘密。人間にもなれるなんて、一体どういうことなんだろう? 私以外に、この秘密を知っている人はいない。このまま、秘密を守り通せるんだろうか。

「コネクト、その顔、どうしたんだ? 何か悩み事か?」

突然、ねっこが私の顔を覗き込んできた。猫なのに、まるで人間の言葉を理解しているみたい。いや、実際、理解しているんだろうけど。

「う、ううん、別に何も…」

「ふーん?」

ねっこは、怪訝そうな顔をして、私の顔をじっと見つめる。その瞳が、なんだかすごく賢くて、私の心を見透かしているみたいで、ドキドキしてしまう。

「コネクトは、俺のこと、どう思ってる?」

「えっ!?」

突然の質問に、私は固まってしまった。ねっこは、猫の姿のままだというのに、その声にはどこか真剣な響きがあった。

「いや、その…かわ、かわいい、かな、って…」

しどろもどろに答える私に、ねっこは「ふっ」と小さく笑った。

「それだけか?」

「え、ええっと…、なんだろう…」

言葉が出てこない。かわいいだけじゃない。あの、人間になった時のクールで、でもどこか優しい眼差し。それに、甘えん坊な猫の姿とのギャップ。もう、私、ねっこのこと、好きになっちゃってるのかも…?

「コネクト、おはよー! って、え? 何この子、可愛い〜〜! いつから飼ってたの?」

突然、玄関のドアが開いて、親友のジャベリンが飛び込んんできた。彼女は、私の部屋に勝手に入ってくるのがいつものことだ。

「あ、ジャベリン、おはよう。えっと、それは、昨日拾ったばっかりで…」

「えー! いいなー! 私も拾いたい〜! ねぇねぇ、名前はなんていうの?」

ジャベリンは、ねっこに夢中だ。ねっこは、そんなジャベリンに少し警戒しているのか、私の足元に隠れるように縮こまっている。

「えっと、ねっこ、だよ」

「ねっこ! 可愛い名前〜! ねっこちゃん、よろしくね!」

ジャベリンは、ねっこに手を伸ばそうとする。

「や、やめて、ジャベリン! ねっこ、怖がりだから…」

私は慌ててジャベリンの手を制止する。ねっこが、ジャベリンの手に噛み付いたりでもしたら、大変なことになる。

「えー、そうなの? 残念。でも、本当に可愛いね! コネクト、この子、絶対大事にしてあげてね!」

ジャベリンは、ねっこを撫でるのを諦めたものの、その視線はねっこから離れない。

「うん、もちろん!」

私は、ねっこをそっと抱き抱える。ねっこは、私の腕の中で、安心したようにゴロゴロと喉を鳴らし始めた。

「ふふ、懐いてるね、コネクトのこと」

ジャベリンは、嬉しそうに微笑む。その笑顔を見ていると、なんだかホッとする。でも、同時に、この秘密をジャベリンに打ち明けるべきなのか、という葛藤も生まれる。

「ねぇ、コネクト。この子、本当に昨日拾ったの? だって、なんだか普通じゃないっていうか…」

ジャベリンが、ふと真顔になった。

「え? どういうこと?」

「いや、なんか、目がね、すごく賢そうなんだよ。それに、さっきもコネクトの顔をじっと見てたでしょ? まるで、何か言いたげな顔してたっていうか…」

「そ、そんなことないよ! ただ、お腹が空いてただけじゃない?」

私は必死にごまかす。ジャベリンは、鋭いところがあるから、いつかバレてしまうんじゃないかと、ヒヤヒヤする。

「そ、そうかな? ま、可愛いからいっか! ね、ねっこちゃん!」

ジャベリンは、再びねっこに話しかける。ねっこは、相変わらず私の腕の中で、静かにしている。

「あ、そういえば、コネクト。今日、おれだ!! が来るって言ってたよね?」

ジャベリンの言葉に、私はドキッとする。おれだ!! 私の幼馴染で、私のことが好きだって、わざわざ言ってくれた、あの人。

「え、うん…。来る、って言ってたけど…」

「なんか、最近、コネクトのこと、すごく意識してるみたいだよね。ねっこちゃんのことも、気にしてるし。もしかして、コネクトのこと、狙ってるのかな?」

ジャベリンは、ニヤニヤしながら私に言う。

「や、やめてよ! おれだ!! は、そういう人じゃないから!」

「ふーん? でも、コネクトのこと、独り占めしたいんじゃない?」

ジャベリンの言葉に、私は顔が赤くなるのを感じる。おれだ!! が、私のことをどう思っているのか、私自身もよく分からなくなっていた。

「それにしても、ねっこちゃん、本当に可愛いね。コネクト、この子、離さないでね?」

ジャベリンは、ねっこを撫でるように、優しく頭を撫でた。ねっこは、その手を嫌がることなく、むしろ気持ちよさそうに目を細めた。

「うん、離さないよ。」

私は、ねっこを抱きしめるように、そう答えた。

その日の午後、おれだ!! がやってきた。彼は、いつものように元気いっぱいで、私の部屋に笑顔で入ってきた。

「よお、コネクト! 今日はお邪魔するぜ!」

「あ、おれだ!! いらっしゃい」

私は、ねっこを抱き抱えながら、おれだ!! を迎えた。ねっこは、おれだ!! の姿に、少し警戒しているようだった。

「お、なんだ、猫飼ってるのか? 可愛いな!」

おれだ!! は、ねっこに気づき、笑顔で話しかける。

「あ、うん。昨日拾ったんだ。」

「そうなのか? いいなー。俺も飼いたいなー。」

おれだ!! は、ねっこに近づこうとする。

「ちょ、ちょっと待って! ねっこ、人見知りだから…」

私は、ねっこを隠すように、おれだ!! との間に立つ。

「なんだよ、コネクト。そんなに隠さなくても。」

おれだ!! は、少し不機嫌そうに言った。

「だって、怖がりなんだもん。」

「ふーん。でも、俺のこと、怖がるかな? 俺は、コネクトの味方だぜ?」

おれだ!! は、そう言って、私の肩に手を置いた。その手は、なんだか少し重かった。

「…ありがとう。」

私は、おれだ!! の言葉に、なんだか複雑な気持ちになった。おれだ!! は、本当に私の味方なのだろうか。それとも、私のことを独り占めしたいだけなのだろうか。

「しかし、コネクト。この猫、なんだか不思議な猫だな。」

おれだ!! は、ねっこをじっと見つめながら言った。

「え? どういうこと?」

「いや、なんか、目がね、すごく賢そうなんだよ。それに、さっきから、俺のこと、じーっと見てるだろ? まるで、何か言いたいことでもあるみたいに。」

おれだ!! の言葉に、私は心臓がドキッとする。ジャベリンと同じことを言っている。

「そ、そんなことないよ! ただ、お腹が空いてるだけだよ!」

「ふーん。そうか? でも、コネクト、この猫、本当に昨日拾ったのか? なんだか、コネクトが連れてきた、特別な猫みたいに見えるんだが。」

おれだ!! の言葉は、まるで私の秘密を見透かしているかのようだった。私は、どう答えていいか分からず、ただ、ねっこを抱きしめる手に力を込めた。

「コネクト?」

おれだ!! は、私の顔を覗き込む。その瞳には、心配そうな色と、そして、少しだけ、独占欲のようなものが見えた気がした。

「…なんでもないよ。」

私は、そう答えるのが精一杯だった。

おれだ!! が帰った後、私は一人、部屋でため息をついた。ねっこは、私の膝の上で、丸くなって眠っている。

「ねっこ…」

私は、ねっこの頭を優しく撫でた。

「大丈夫だよ。私が、絶対に秘密を守るから。」

そう言って、私はねっこを抱きしめた。でも、私の心の中は、不安でいっぱいだった。ジャベリンの詮索。おれだ!! の接近。そして、ねっこの秘密。このまま、全てがうまくいくのだろうか。

「コネクト…」

ふと、ねっこが私の顔を見上げた。猫の姿なのに、その瞳は、まるで人間の言葉を話しているみたいだった。

「どうしたの、ねっこ?」

「ありがとう、コネクト。俺のこと、守ってくれて。」

ねっこは、そう言って、私の手に顔を擦り寄せてきた。その温かさに、私は、なんだか泣きそうになった。

「ううん、こちらこそ、ありがとう。ねっこがいてくれるだけで、私は幸せだよ。」

私は、ねっこを抱きしめながら、そう呟いた。秘密の恋は、まだ始まったばかり。でも、この温かいぬくもりがあれば、きっと大丈夫。そう信じたかった。

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