場面を準備しています…
遊べる物語
君と奏でる星降る夜
綺麗な夜空には星々まで祝福するーー
最初の場面は登録なしで無料で遊べます。
これまでのあらすじ
…「車、停めてあるの。おじいちゃんの家まで、三十分くらいかかるよ」 美月の案内で、三人は駅前の駐車場に向かった。美月が運転する軽自動車に乗り込む。翔太は後部座席に座り、窓の外の景色を見つめた。 車は、田園地帯を抜けて、山の方へと向かっていく。道の両側には、柿の木が実をつけている。空は、雲一つない青空だった。 「今夜の天気、大丈夫かな」 翔太が尋ねると、美月は笑顔で答えた。 「おじいちゃんが言ってた。『絶対に晴れる。俺の勘がそう言ってる』って」 翔太はその言葉に、研哉の自信を感じた。星を見続けてきた男の勘。それは、天気予報よりも確かなものかもしれない。 車が、古い日本家屋の前に停まった。庭には、大きな柿の木が立っている。その木の下に、一台の望遠鏡が設置されていた。古い、しかし手入れの行き届いた望遠鏡だ。 「着いたよ。おじいちゃん、待ってる」 美月が車を降りて、玄関の方に向かう。翔太もリュックを背負って、車を降りた。晴人がその後ろから続く。 玄関の引き戸が開いて、一人の老人が現れた。白髪と黒髪が混ざり合った短髪。清潔なシャツに、作業着のようなズボン。その目は、翔太をじっと見つめている。 「翔太くんか。よく来たな」 研哉の声は、電話で聞いた時よりも、はっきりとしていた。翔太はその声に、背筋を伸ばす。 「お邪魔します。翔太です」 翔太は頭を下げた。研哉はその様子を見て、満足そうにうなずいた。 「挨拶はいい。中に入れ。話は、それからだ」 研哉が体をひねって、家の中へと案内する。翔太はその背中を見ながら、一歩を踏み出した。