場面を準備しています…
遊べる物語
君と奏でる星降る夜
綺麗な夜空には星々まで祝福するーー
最初の場面は登録なしで無料で遊べます。
これまでのあらすじ
…「お姉ちゃん、あの星、何ていうの?」 「あれはベガ。夏の大三角形の一つだよ」 美月が指さしながら説明する。里奈は真剣な顔で聞いている。翔太はその様子を見て、美月が星を語るときの表情が、一番輝いていることを改めて感じた。 「美月さん、星図、ありがとう。すごくよくできてる」 翔太が言うと、美月は少し照れたようにうつむいた。 「使ってくれると思って、頑張って作ったんだ。翔太くんが、星の位置を覚えるのに役立つかなって」 翔太は星図をリュックから取り出して、広げた。星図の上の星々と、実際の空の星々を照らし合わせる。美月の書いた線が、空の星座とぴったりと重なった。 「全部合ってる。すごいな」 「何度も確認したからね」 美月の声が、嬉しそうだった。翔太はその声を聞きながら、この福島という土地で、美月と過ごす時間の尊さを感じていた。明日には東京に戻らなければならない。でも、今夜だけは、この星空の下で、美月と一緒にいられた。 「翔太くん」 美月が、小さな声で呼んだ。 「なに」 「また、東京で星を見ようね」 翔太はうなずいた。その約束が、今夜の星空に刻まれた気がした。 空の彼方で、また一つ、流れ星が消えた。翔太はその光を目で追いながら、美月の横顔を盗み見た。星明かりが、彼女の頬を淡く照らしている。その美しさに、翔太は言葉を失った。 夜風が、二人の間を抜けていった。星々のざわめきが、翔太の耳に届くような気がした。それは、星の声だった。美月が言っていた、星の声。翔太は今、その声を確かに聞いていた。